ドキュメンタリー映画『牛なき世界』を鑑賞しました。
この作品は、牛がいない世界を想像することで、畜産の本質とその社会的・環境的な役割を問い直す内容でした。
映画では、世界5大陸を巡るジャーナリストたちが、農業従事者・研究者・経済学者など多様な専門家の声を集め、牛が果たす役割を多角的に描いていました。
食料供給、革製品、化粧品、肥料、環境保全——牛は単なる食材ではなく、文化・経済・自然の循環に深く根ざした存在であることを再認識しました。
特に印象的だったのは、牛が人間の食べられないものを食べ、それを牛肉や牛乳に変える“アップサイクル”の仕組み。
また、反芻によるメタン排出だけでなく、放牧によって草の成長を促し、炭素の回収にも貢献しているという視点は、畜産と環境の関係をより深く考えるきっかけとなりました。
藤本畜産としても、牛とともに生きることの意味を改めて見つめ直し、持続可能な畜産のあり方を模索していきたいと思います。
この映画が示したように、牛の存在は“白か黒か”では語れない。だからこそ、私たちはその複雑さと豊かさに向き合い続けます。
制作ビハインドストーリー
https://m.youtube.com/watch?v=MDqas4AdEUg



